Gemini 4 Argonが出た|APIは11月30日までの導入価格、12月1日から単価2倍。副業の原価を計算【2026年10月】

2026年10月13日に Gemini 4 Argon が Gemini API で正式版になり、Gemini アプリでも Google AI Pro(月2,900円)と Ultra で使えるようになりました。API の単価は2026年11月30日までの導入価格で、12月1日から入力も出力も2倍になります。考える分のトークンも出力として数えられる点、temperature が無視されるなど設定の変わる点を含め、API で自動化している会社員向けに公式情報だけで原価を計算し、11月中にやっておくことを整理しました。
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Gemini の新しい最上位モデル「Gemini 4 Argon」が、API の正式版になりました。 2026年10月13日のことです。
20代後半・会社員の ユウト です。今回いちばん気になったのは、性能より料金の書き方でした。API の単価は**11月30日までの「導入価格」**で、12月1日から入力も出力も2倍になると、最初から書かれています。
導入価格のうちに試して、そのまま見積もりに入れてしまうと、12月に原価が倍になります。この記事では、12月以降の単価で原価を計算し直すところまでやります。
- Gemini 4 Argon について公式で確認できたこと(公開日・使える場所・プラン)
- API の単価:11月30日までと12月1日から
- Gemini 3.1 Pro・Gemini 3.8 Flash との単価の比較
- 副業の作業1回あたりの原価の計算
- 切り替えるときに変わる設定と、11月中にやっておくこと
- 事実は、2026年10月19日に Google の公式ドキュメント(更新履歴・Argon の説明・料金・廃止予定)、日本向けの公式ブログ、プランのページで確認できたものだけを使います
- 公開から1週間ほどなので、使い込んだ感想や出来の良し悪しは書きません
- 原価計算のトークン数は、計算のために置いた仮の値です
- API の金額はドルのまま書きます。円に直すと、為替でずれるためです
1. まず事実:公式で確認できたこと
- API の正式版(GA):2026年10月13日(Gemini API の更新履歴より)
- モデルID:
gemini-4-argon - 位置づけ(公式の説明): 複雑なプログラミング・エージェント型の作業・数学・科学の作業に向けた、いちばん高性能なモデル
- 使える場所(API): Gemini API/Google AI Studio
- 一度に扱える量: 入力・考える分・出力を合わせて 1,048,576トークン(約100万)
- 出力の上限: 初期値は 65,536トークン。バックグラウンド実行を使えば、もっと長く書かせられる
- 考える深さ:
low/medium(初期値)/highの3段階 - API の無料枠: 使えない
(出典:Gemini API「更新履歴(Changelog)」「Gemini 4 Argon の新機能(What's new)」「料金(Pricing)」/2026年10月19日閲覧)
Gemini アプリで使えるプラン
日本向けの公式ブログ(10月14日付)には、Google AI Pro と Google AI Ultra の人が、Gemini アプリで Gemini 4 Argon を使えると書かれていました。プランのページの表示は次のとおりです。
| プラン | 月額(日本円) | Gemini 4 Argon | アプリの使用量上限 |
|---|---|---|---|
| Google AI Plus | 725円 | 記載なし(Flash モデルへのアクセス) | 無料版の2倍 |
| Google AI Pro | 2,900円 | アクセスあり | 無料版の4倍 |
| Google AI Ultra | 14,500円/32,000円 | アクセスあり(最上位) | Pro の最大20倍 |
(出典:Google「Gemini 4 Argon が Gemini アプリに登場」/Google「Google AI プラン」/2026年10月19日閲覧)
使用量の上限は5時間ごとにリセットされ、週単位の上限に達するまで使える、という注記もありました。無料版で Argon が使えるかどうかは、公式の案内に書かれていませんでした。
アプリで使うだけなら、AI Pro の月2,900円の中で完結するんだよね。原価の計算が必要なのは、API で自動化して納品している人のほう。今回の記事は、主にそっち向けです。
2. API の単価:11月30日までと12月1日から
料金ページに出ていた単価を、100万トークンあたりで並べます。
| Gemini 4 Argon(100万トークンあたり) | 11月30日まで | 12月1日から |
|---|---|---|
| 入力 | $2.00 | $4.00 |
| 出力(考える分を含む) | $10.00 | $20.00 |
| キャッシュ(自動キャッシュのみ) | $0.10 | $0.20 |
| Batch(まとめて処理)の入力 | $1.00 | $2.00 |
| Batch(まとめて処理)の出力 | $5.00 | $10.00 |
(出典:Gemini API「料金(Pricing)」「Gemini 4 Argon の新機能」/2026年10月19日閲覧)
- 出力には「考える分」のトークンも含まれます。 画面に出てくる答えが短くても、裏で考えた分が出力として数えられます。考える深さを
highにすると、そのぶん原価が上がります - 12月1日からの単価は、今の2倍です。 導入価格で試した数字をそのまま見積もりに使うと、12月から利益が削られます
なお、Google 検索と組み合わせて答えさせる機能(グラウンディング)は、Gemini 3 以降のモデル合計で月5,000回まで無料、その後は1,000回あたり$14と書かれていました。
ほかの Gemini と並べる
| モデル(100万トークンあたり) | 入力 | 出力 | メモ |
|---|---|---|---|
| Gemini 4 Argon(11月30日まで) | $2.00 | $10.00 | 無料枠なし |
| Gemini 4 Argon(12月1日から) | $4.00 | $20.00 | 無料枠なし |
| Gemini 3.1 Pro Preview(20万トークン以下) | $2.00 | $12.00 | 20万超は入力$4.00・出力$18.00 |
| Gemini 3.8 Flash(12月31日まで) | $0.75 | $3.75 | 2027年1月1日から入力$1.50・出力$7.50 |
(出典:Gemini API「料金(Pricing)」/2026年10月19日閲覧)
単価だけ見ると、11月30日までは Argon のほうが 3.1 Pro より出力が安く、12月1日からは入力・出力とも Argon のほうが高くなります。また、Gemini 3.8 Flash も2027年1月1日から単価が2倍になると書かれていました。Flash で回している人も、年明けの原価は計算し直しておく必要があります。
3. 原価で計算してみる(API の人向け)
下のトークン数は私の実測ではなく、計算のために置いた仮の値です。同じ作業でも、モデルによって考える量や出力の長さが変わるので、自分の利用画面に出る実際のトークン数で置き換えてください。
計算式はこれだけです。
原価 = 入力トークン数 × 入力単価 + 出力トークン数 × 出力単価
(単価は100万トークンあたりなので、トークン数を100万で割ってから掛ける)
ケース:資料を読ませて提案書の構成案を作る(100回)
お客さんからもらった資料を読ませて、提案書の構成案を作る作業を想定します。
- 1回あたり:入力20,000トークン(資料と指示)
- 1回あたり:出力15,000トークン(考える分を含む)
- 比べやすくするため、どのモデルでも同じトークン数と置きます
| モデル | 計算(1回) | 1回あたり | 100回 |
|---|---|---|---|
| Argon(11月30日まで) | 0.02×$2+0.015×$10 | $0.19 | $19.00 |
| Argon(12月1日から) | 0.02×$4+0.015×$20 | $0.38 | $38.00 |
| 3.1 Pro Preview | 0.02×$2+0.015×$12 | $0.22 | $22.00 |
| 3.8 Flash(12月31日まで) | 0.02×$0.75+0.015×$3.75 | 約$0.071 | 約$7.13 |
| 3.8 Flash(2027年1月1日から) | 0.02×$1.50+0.015×$7.50 | 約$0.143 | 約$14.25 |
この仮定では、同じ100回が、11月までは$19、12月からは$38になります。結果をすぐ受け取らなくていい作業なら、Batch で半額(12月以降でも$19)にできます。
「試したら思ったより安かった」が、いちばん危ないんだよね。11月中に試した人ほど、見積もりの原価は12月以降の単価で置いておくのが安全だと思う。
考える深さで原価が変わる
公式の説明では、low は使うトークンが最も少なく速い、high は最も多く遅いとされていました。おすすめとして書かれていたのは、3段階すべてで試して、品質の基準を満たすいちばん低い段階を選ぶというやり方です。
副業で言えば、決まった形の作業は low から試し、構成を考えるような作業だけ medium 以上にする、という分け方が原価を抑えやすいと思います(これは公式の説明からの考え方で、実測ではありません)。
4. 切り替えるときに変わる設定
Gemini 3.1 Pro などから切り替える人向けに、公式の移行ガイドに書かれていた点をまとめます。
temperature・top_p・top_kは無視される。送ってもエラーにはならないが、効かない- 明示的なコンテキストキャッシュ(
cached_content)に対応していない。使っている呼び出しは外すよう書かれている。代わりに、4,096トークン以上の依頼では自動キャッシュが初めから有効 - 難しい依頼は数分かかる。バックグラウンド実行を使うか、タイムアウトを15分以上にするよう書かれている
- 出力の上限(
max_output_tokens)は、考える分と答えの合計。32,768より小さく設定している人は、32,768以上に上げるよう書かれている - 例は Interactions API の書き方で載っていて、移行用の案内ページも別にある
(出典:Gemini API「Gemini 4 Argon の新機能」/2026年10月19日閲覧)
副業で引っかかりやすいのは、タイムアウトと出力の上限です。自動化ツールの初期設定のまま呼ぶと、途中で打ち切られたり、答えが途中で切れたりする可能性があります。Dify や n8n でモデル名や設定をどこに書くかは、Difyで作る非エンジニア向けAI副業ツール5選|n8nとの使い分けも参考にしてください。
廃止予定のページでは、gemini-3.1-pro-preview は**「停止日は未発表」**のままでした。Argon が出たからといって、今すぐ切り替える必要はありません。
ただし、同じ更新履歴には、Deep Research の古いエージェント deep-research-pro-preview-12-2025 が2026年10月23日に停止予定(移行先は deep-research-preview-04-2026)とも書かれていました。こちらを API で使っている人は、先に対応しておいてください。廃止予定のページの日付は「最短で停止しうる日」とされています。
(出典:Gemini API「廃止予定(Deprecations)」「更新履歴」/2026年10月19日閲覧)
5. 11月中にやっておくこと
- Argon で試すなら、作業ごとに実際のトークン数を記録する(入力・出力それぞれ。出力には考える分が入る)
- 記録したトークン数に、12月1日からの単価(入力$4・出力$20)を掛けて原価を出す
- 考える深さを
lowから順に試し、品質が足りるいちばん低い段階を選ぶ - すぐ受け取らなくていい作業は Batch に回せないか考える(12月以降も半額)
- 自動化ツールのタイムアウトと出力の上限を確かめる(タイムアウト15分以上・出力上限32,768以上が目安)
temperatureなどで出来を調整していた作業は、指示文のほうで調整できるか試す- 見積もりに AI の原価を入れている人は、12月以降の単価で計算し直す。Gemini 3.8 Flash を使っている人は、2027年1月1日からの単価でも計算しておく
- Deep Research の古いエージェントを API で使っている人は、10月23日より前に移行する
最初の半年、ほぼ全部失敗したころは、新しいモデルが出るたびに飛びついて、原価を計算しないまま値段を決めていました。期間限定の価格は、終わる日まで含めて見積もりに入れる。今回の Argon は、その練習にちょうどいい題材だと思っています。
6. 今回、確認できなかったもの
- 無料版・AI Plus の Gemini アプリで Argon が使えるか:公式の案内に記載がありませんでした
- アプリでの具体的な利用回数:「無料版の4倍」などの倍率と、5時間ごとのリセットの説明だけで、回数そのものは書かれていませんでした
- Vertex AI での提供:今回確認した API のページには記載がありませんでした
- 日本語の作業での出来・トークンの増え方:公開から1週間ほどなので、比べられるほど試していません
単価の早見表、記入式の見積もりシート、切り替え時のチェックリストをまとめた実践編(note・100円)も用意しました。この記事の内容で足りる方は、読まなくて大丈夫です。
まとめ
- Gemini 4 Argon は2026年10月13日に API の正式版。モデルIDは
gemini-4-argon - Gemini アプリでは Google AI Pro(月2,900円)と Ultra で使える。Plus・無料版は記載なし
- API 単価は 11月30日まで入力$2・出力$10、12月1日から入力$4・出力$20。API の無料枠なし
- 出力には考える分も含まれる。考える深さは
lowから試す - この記事の仮定では、構成案作り100回が 11月まで$19、12月から$38(Batch なら半額)
- 切り替えるときは temperature が効かない・明示キャッシュ非対応・タイムアウト15分以上に注意
- Gemini 3.8 Flash も 2027年1月1日から単価2倍
新しいモデルの話題は性能の比較に目が行きがちですが、副業で効いてくるのは**「いつまでその値段か」**のほうです。導入価格のうちに試すのはいいとして、見積もりは終わったあとの値段で置いておく。それだけで、12月に慌てずに済みます。
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Gemini 4 Argon は AI Pro(月2,900円)と AI Ultra で利用可能
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それでは、また別の記事で。
―― ユウト
出典(いずれも2026年10月19日閲覧)
- Gemini API「更新履歴(Changelog)」:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/changelog
- Gemini API「Gemini 4 Argon の新機能(What's new in Gemini 4 Argon)」:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/latest-model
- Gemini API「料金(Pricing)」:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
- Gemini API「廃止予定(Deprecations)」:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/deprecations
- Google「Gemini 4 Argon が Gemini アプリに登場」:https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-4-argon-gemini/
- Google「Google AI プラン」:https://gemini.google/subscriptions/
※本記事の料金・仕様・提供条件は、2026年10月19日に Google の公式ドキュメント(更新履歴・Gemini 4 Argon の説明・料金・廃止予定)、日本向けの公式ブログ、プランのページで確認した内容です。原価計算のトークン数は説明のための仮の値で、実際の請求額とは一致しません。同じ作業でも、モデルや考える深さによって使うトークン数は変わります。副業での使い分けは公式の説明からの考え方で、実際の出来を保証するものではありません。AIサービスの料金・プラン構成・停止日は短期間で変わります。利用・契約の前に必ず公式ページをご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり、特定のサービスの利用を推奨・保証するものではありません。成果には個人差があります。
この記事を書いた人
ユウト
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